ザキ

(雑記)

ドライブ

かみさんとドライブ。かみさんの運転で、おれは助手席からかみさんの様子を「きょうは調子よさそうだ」と思いながら見ていた。薬を飲んでの運転だけど、ヤバそうなら交代すればいいと思っていた矢先、カーブを曲がり切れず湖に転落。車はどんどん沈む。車内に水の侵入はないが、それは時間の問題。ドアロックを解除しても水圧でドアが開かない。電気系がショートする前に窓を下げて脱出か。窓を下げた瞬間押し寄せてくる水圧に逆らって脱出できるのか。一瞬にして様々な考えが脳裏をよぎった。めんどうだからこのまま死ぬのも悪くないのかも。かみさんは「わたしのせいでごめん」としきりに泣いて謝っている。なんとかしなくちゃ。死ぬわけにはいかない。とにかくやれることをやろう。自分のシートベルトを外し、かみさんのシートベルトも外す。息を二人でめいっぱい吸い込んだ後、窓を開けた。水圧が襲い掛かってくる。おれは上半身をなんとか窓から車外へ出し、両腕で車体を押して勢いよく飛び出した。と同時にすぐにかみさんを引き上げる。車は沈んでゆく。かみさんと一緒に水面目指して必死に泳ぐ。水面までの距離がどれくらいだかわからないけれど、きっと助かる。死んでたまるか。という夢をみた。